バンバンビガロ

リオ・グランデの砦のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)
2.7
ジョン・フォード監督の騎兵隊三部作最後の一作。
主人公の名前が同じことから『アパッチ砦』の続編としても観ることができる。
騎兵隊三部作を通じてジョン・ウェインが演じる主人公はそれぞれ年齢や階級が違ったりするものの騎兵隊を俯瞰して見守るような役どころで共通しており、実質的には騎兵隊そのものを物語の主役として描くのがこの三部作の意図であったのだと気づく。
本作のストーリー自体は取り立てて面白いものではないし、歌唱シーンがやたらに多くて時間の使い方がルーズにも思えるのだが、ローマ式立ち乗りみたいなヤバい馬上スタントを序盤の何気ない場面に放り込んでくるところなど油断できない。
個人的に騎兵隊ものというのは、軍隊特有の形式ばった堅苦しさと自由を重んじる西部劇的気風がうまくかみ合わないところあるようにも感じていてこの映画もそう感じる所は多いのだが、隊長の一番いい馬を盗んで脱走していくタイリーや上官にもふてぶてしい態度を崩さないブーンなどのキャラクターはいい味を出していると思う。
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