イチロヲ

義妹の乱れた喪服のイチロヲのレビュー・感想・評価

義妹の乱れた喪服(2018年製作の映画)
3.5
割烹を営んでいる家族が、急逝した入り婿(イワヤケンジ)の四十九日に、複雑怪奇な性愛模様を露わにしていく。乱れた家族の下半身劇場を描いている、オーピー配給のピンク映画。

(筆者は、成人映画館向けのR-18版「悶える義妹 遺影の前で抱いて」を鑑賞している)

"セリフで漫才的なツッコミを入れる"という、筆者が苦手とする作風が取られているが、本作では「幽体と化した入り婿の視点からツッコミを入れる」という変化球が付けられているため、新鮮な気持ちで漫才的演出を楽しむことができる。

本編ドラマでは、故人となった義兄に好意を抱いていた次女(朝倉ことみ)を中心に据えて、長男(世志男)と妻(倖田李梨)、未亡人(星野あかり)と間夫(ダーリン石川)の艶笑喜劇が展開される。「舌の使い方が俺の時とは違う!」というツッコミが絶品。

惜しむらくは、シットコムの面白さが今にも動き出しそうな雰囲気になるけれど、一向に動き出してくれないという、もどかしさに見舞われるところ。その一方、朝倉ことみの不思議キャラにはサムズアップ。
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