Pnori

目撃者のPnoriのレビュー・感想・評価

目撃者(2017年製作の映画)
3.0
無関心、無干渉、事なかれ主義に警鐘を鳴らすお話。

誰だって面倒に巻き込まれるのはごめんだが、見て見ぬふりもここまでくるとさすがに怖くなる。

人が大勢いるところで助けを求めても誰も助けてくれないのは心理学で説明はつく。決してマンションの住人がみんな自己中で薄情な上に嫌な奴ばかりではないけれど、それで済まされない事もあるわけで。テーマの着眼点が面白い。

刑事のおっちゃん。勘は鋭いが主人公に対しては全く発揮せず。大事なところでポカるし、主人公の焦りとは裏腹にのんびりしすぎ。犯人より鈍感すぎるおっちゃんの方にハラハラ(笑)

協力を拒む目撃者から証言を引き出したかったら、粘り強くアプローチして拒む理由とその障害を取り除けばいいのにその辺は都合良くすっ飛ばす。

結局は危惧した通りになってしまって、全部自分で尻拭いをする羽目になった主人公のおじさんがちょっと不憫。真っ向勝負の泥臭い展開は予想外だったけど。
でも一番頑張ったのは奥さんだよね(笑)
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