このレビューはネタバレを含みます
前半、コレ実話を元にした映画にしてくれたら良かったのにと思ったけど、後半になるにつれてドキュメントの凄みが出てきた。人は色々あった後でも楽しそうに思い出を語り、辛い事ほど淡々と語り、罪の意識があるほど堂々と語ろうとする。
「今思うとひどい話だけど、昔にさかのぼってみるとさほど悪くない話だった」という発言が印象的だった。きっと、50年後60年後から見たら信じられないようなひどい事も、今は誰も気付かないのだろう。
遺伝か環境か?性善説と性悪説のようにそもそも決着などつく筈もない問題。結局は、どちらもそれぞれの都合の良いように物事を見る。決着をつける事で前向きになれるのならいいけど、後ろ向きになるのなら考えなくていい。