いまほど気軽に最先端のポップカルチャーと直接触れ合うことが難しかった時代、自由への扉は身近な場所にこそあった。近所にいるクールなお兄さんが何をしているかによって、少年の価値観は定められたのだ。
それぞれが孤独を抱えたグループは、兄貴風を吹かせたいがために新参に優しい。 ただ、自由への熱量が強すぎる少年の無邪気さは、ときに年上の存在に劣等感のようなものを植え付け、心をざわつかせる。
少年たちはみな繊細で他人の不幸に気づきやすく、だからこそ自由を求める姿に互いをリスペクトする。
想いが共鳴することで、世界中のどこにもない、仲間たちだけのカルチャーが生まれていく。
