イギーポッポ

mid90s ミッドナインティーズのイギーポッポのレビュー・感想・評価

3.6
4:3の画角や粒子の粗さ、ノイズも含めて身近で遠い思い出の90年代のノスタルジー。青春の入口は体と心の変化を持て余し、無闇に外部へ向かうエネルギーを自分に発見したときから始まる。
いやぁ、今やスケボーが五輪競技で日本人金メダリストがいるなんで、この当時を思えば隔世の感。
そしてこの市井の特別じゃない感じ、親近感と生々しさ。全員が通る道。通りすぎ大人になった後で気付く必要な過去。これら全てが甘酸っぱい瞬間を表現しきったサニー・スリッチのイノセントな存在感と、それをパッケージしきった監督の才能に脱帽。