ニャンおっ太

mid90s ミッドナインティーズのニャンおっ太のレビュー・感想・評価

4.0
SK8×青春の構図の映画。「ロード・オブ・ドッグタウン」までのインサイド的なのではなかったけれど、期待以上の懐かしさに泣けた。US版「THIS IS ENGLAND」で「KIDS」〜ガス・ヴァン・サントの影響大。っていうかもう「goldfish」「Mouse」「LAS NUEVE VIDAS DE PACO」な空気感ですやん! 今やスケーターは大企業の広告塔アスリートに成り下がってしまってストリートカルチャーへの影響力皆無だけど、この当時は彼らが新しい路上の法則を作ってた。スパイク・ジョーンズやマイク・ミルズのようにSK8/ストリートブランドでのキャリアがスタートの映画監督もいるのは感慨深い。音楽がまさに当時のスケーターが聴いてた曲。でもWatermelon Manのシーンがもったいないし、ちょっとヒップホップ多すぎ。ハードコアパンクはBad BrainsやMisfitsだけ。少なからず草成期スケートシーンに貢献し実績残した当事者として上から目線の厳しめ意見で貶すつもりだったけど、時代考証概ね完璧。ラストは当時のスケーターなら感動倍増。Del Tha Funkee Homosapienのデルがホームレス役で出てた(笑) 最年少2人が「Video Days」のルディ・ジョンソンとガイマリに重なってそれもまた涙。