【信頼は揺るがない】
吉田修一は、好きな作家の一人です。
新作が出ると、欠かさず読んでます。
映画化・ドラマ化作品もほぼ鑑賞しています。
そうなんです、吉田印作品への信頼は揺るがないのです。
そんな吉田小説の中では毛色の違う、このスパイシリーズ。
原作を読んだ時は、このスペクタクル感は日本での映画化は難しいだろう。
峰不二子ばりの、この女スパイを演じられる日本人女優はいないだろう。
と確かに思ってました。
そして、今回の映画化。
規模感は若干落ちるものの、アクションシーンは見ごたえあります。
韓国人女優ハン・ヒョジュの起用は見事にハマってます。
ということで、まあ、よくやった!と称賛したいと思います。
特に、スタントなしのアクションがスゴい。
冒頭の市原隼人が、ものスゴい。
舞台挨拶ライブビューイングで、
「高額の生命保険をかけて挑んだ」
「ドキュメントだと思って見て下さい」
と言ってたけど、
車が突っ込んできたり、
オートバイで引きずられたり、
ここまで生身を痛めつけられるアクションを厭わない役者根性を見せつけられます。
「まだ足りない」とまで言ってました。
藤原竜也は「市原隼人救出シーンの高所に体の震えが止まらなかった」らしいし、
竹内涼真は「緑茶パックで色付けられた水を浴びまくって、鼻水が出ているかもしれない」
と言っていたので、これから鑑賞される方は、この点も注目してご覧下さい。