「大好きよ」
1970年、揺れる社会情勢の不穏な空気が流れるメキシコシティ近郊の街ローマを舞台に描かれる、中流階級の一家とその家政婦の暮らし。
計算し尽くされたようなカット割とカメラワークが見事です。暖かく見守らせてもらってるような構図によって日常が日常らしくなっていて、違和感がカケラもない。
止まる、廻る、平行移動というシンプルな動きの中での長回しの活用も面白い!
絞りが大きめなのか、全体的にシャープな描写が特徴的でした。丁寧に撮影されているので、どこを切りとっても写真として良い作品になると感じます。