不二子

ROMA/ローマの不二子のレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.7
どこで切り取っても美しい写真の様。


メキシコの情熱的な色を抑えた白黒の映像が鮮烈。

音は日常の生活音のみ。色もない。だからこそ輪郭がはっきりとした辛さと垣根を超越した愛が浮かび上がる。

映画館のシーン以降は辛いことが多く、思わず目を背けたくなった。あと、ベッドシーンも別の意味で。どこを観たらいいか分からなくて困った。

だからこそ、抱き合うシーンにグッとくるのかもしれない。

軽視されども、どんな世の中でも、虚像の強さであっても生き抜く女性の姿を観ていると、同じ女性として辛くもあり、頼もしさも感じる。

彼女にはきっと幸せになって欲しい。
不二子

不二子