Null

スレンダーマン 奴を見たら、終わりのNullのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

怖いもの知らずの女子高生4人組が都市伝説「スレンダーマン」を呼び出したことがきっかけで、実際に都市伝説の一部になってしまう無策のミイラとりホラー。

「奴を見たら、終わり」は
さすがに
「it それを見たら、終わり」
をパクりすぎてるやろ。笑

どっちも都市伝説ものではあるし、
どっちも児童誘拐が元になってる系の都市伝説だなーと。
(それに比べると日本の八尺様とか
クネクネとかは
わけわからなくてやっぱり面白いなと
思ってしまう。)


本作はなかなか変わったシナリオだった気がする。
4人組の中で2人は明らかに捨て役。
とっぽい金髪が最初の被害者はいいとして、
一番真面目っぽい主人公感のあるハリーが色恋に溺れた盲目で、
一番ヤンキーだったレンが割とまともに事態に対応しようとする。
妹のジニーがパニックになったことでハリーが主人公復帰して…
というあまり見ないタイプの展開で、
だからと言って面白くなったわけでもないところが人気がない所以かな。


黒人のクロエは結局精神が壊れただけだったのか?
全員が連れ去られるわけではない
という前置きを考えると問題ないんだけど、
レンが「私たちが欲しいんだ」と言い出したのも理由がわからない。

主人公感のあったハリーが
一瞬家族と友達を救うために決意するんだけど、
無策で森に突っ込んだ挙句に
スレンダーマンの恐怖を前に逃走して、
最後に叫んだのは妹の名前だけ、という
やたらリアリティあるというか…
ラストのオチに持っていくために
キャラクターがみんなチープになってしまった感が否めない。

友達が失踪したショックで現実逃避したり、
合理化したり、
本当の死の恐怖の前では友情よりも自分だったり、
リアリティを考えると
確かにありえるなと思いつつ。。。

その一方で、
高校生が友達と夜しか会わないとか、
両親がどこも全然家にいないとか、
家の中で何故徹底して電気つけないとか、
ちょっと都合が見えてしまうのがなんとも。
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