mukoryo

オペレーション:レッド・シーのmukoryoのレビュー・感想・評価

3.7
ミリタリーものは少し苦手ですが、『激戦』のダンテ・ラム監督ということで鑑賞。
サイモン・ヤム氏がワンシーンだけ出てます。(彼だけ広東語)
とにかく“ドンパチ”ものとしては類を見ないスケールのでかさで「凄い」の一言。
火力最大の大規模な爆発シーンが惜しみなく次々起こり、銃撃戦で飛び交う弾の数も半端ない。かなりリアルな激闘で、容赦ないタイミングで来るので、最初から最後まで緊張感が途切れずドキドキ。寝食の風景もなくミッションに次ぐミッション! 女性であっても同等に戦う!
あまりの戦闘の激しさに、俳優さんじゃなくてこれはもう本物の軍人出演でいいのでは?と思うくらい。どうやって撮ったのかメイキングを観てみたい。
人間ドラマは戦いの合間に少しあるくらいですが、だからこそピリリと効いてるのは監督の功績。あと、砂漠の戦闘シーンに胡弓の音色というところがツボでした。

エンドロール最後のメッセージは中国海軍の絶対の自信をアピールするもので、少し複雑な気分になります。
香港のダンテ・ラム監督だからこそエンターテインメントとして楽しめる作品になっています。『激戦』で来日された時、すごく香港人らしい都会的でスマートな落ち着いた雰囲気の方だったのでギャップにおどろきましたがこの作品はなおさらです。
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