このレビューはネタバレを含みます
典型的なテレビ局系邦画です。それはそう。
低評価なので見たい人しかコメントを見られないようにネタバレフラグを立てましたが、大してネタバレしてません。
期待した人はごめんなさい🙏
さて、これはドタバタやる中でちょこちょこ時事ネタを挟みつつ最後は家族の絆で締める、という王道パターンの映画ですが、話が薄っぺらくて大変厳しい。首相の仕事らしきものは会見とか会議など公開・公知のもの以外ほとんど描かれず、さてはろくに取材もせずに済ませたな…という感じ。
「記憶にございません」というセリフありきの企画なのかもしれないけど、でもこのセリフだって大してストーリーに絡まなかったよね…。
最後に「いつから記憶が戻ってたんですか?」「さて、何のことか、記憶にございませんねえ」といったやりとりで旧人格をちらっと覗かせるくらいあっても良さそうなものだけれど、結局このセリフは最初が最後だったね…
現代政治を風刺するにしても、この内容ではステレオタイプを強化するばかりで社会にとって有意義なものにはならないし…
次々に自分の過去の悪行が明らかになるのはクスッときます。ただそればかりで2時間ともなるとさすがにお腹いっぱい。それに、破綻した家庭がこんなあっさり円満解決しちゃうなんて、白けちゃうよね。もちろんそういう映画なんだけどさ。
三谷幸喜はもっとしっかり丁寧に仕事する人な気がするので、これはたぶん名前を貸しただけなんだと思うことにします。