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ラストレターのkuramaのネタバレレビュー・内容・結末

ラストレター(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。
初恋の相手は他界済みなので、そこはどうにもならない話しではあるものの、良い作品でした。

松たか子さんのポンコツっぷりが、ストーリーを回すのですが、役柄、演技力、脚本、演出がバランスが程よく仕上がっているのか、そこに不快さは感じさせません。

当初は手紙のやり取りをせざるを得ない為の理由など他に幾らでもあるでしょうに、と思いつつ見てましたが、このポンコツ要素こそ物語を進めるための必須であると気付いくのはそう遅くは無いと思います。

二十数年間と親子二世代に渡る物語で、濃く深い内容にも関わらず、時間軸的には夏休みの終わり一週間程度?の怒涛の展開です。

配役も皆さん、どハマりしてます。
特に神木隆之介さんの高校生っぽさは、現役の高校生より高校生な感じがします。
広瀬すずさん、森七菜さんの二役も親子での性格の違いによる表情、間の取り方、目配せ等、見事に繊細に表現されていたかと思います。
福山雅治さんの普通さも光って?ました。(同窓会シーンでのモブ感、神木さん役が大人になった感の普通っぷり、悪人に言い負かされる弱さ)

各位のエンディングも伏線回収あり(まではいかないかもですが)、片付け方も丁寧に仕上がっていました。

個人的には設定資料とか好きなので、パンフレットに舞台となる家の間取りが載ってたのが良かったです。
これ、映画界で広がって欲しい要素ですね。
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