何がしたいんだろう、親子が瓜二つなんていくらなんでも無理筋だし、同窓会で姉妹の区別ができないなんてどんな同級生たちなんだと岩井俊二がやろうとしていることの意味を掴みきれずにいた。松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治みんな好きだから、それはそれでいいし、森七菜大健闘。でもなんではずっと消えなかった。豊悦、中山美穂まで観せられて、アンサー映画なのか、岩井俊二はもうこんなことするしかなくなってしまったのかとかえって霧は深くなった。・・・。
それなのに終盤で主題が分かった途端の涙。溢れて止まらなかった。そうか、そういうことのか、そういう普遍性なのかと、そっくり3.11までつながって胸を熱くするばかり。観終わってみれば七菜作品の仕立てでファンにとっても納得の一本になった。
でもやはり、もっと頑張って、と付記しておきたい。
#ラストレター
