kamakurahさんの映画レビュー・感想・評価

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映画、演劇、落語等のレビューや書評を書いています。第27回東京国際映画祭WOWOW賞選考委員

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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

夢見るような色彩感にあふれたピクサー、ディズニーの会心作。IMAXの大画面、良音質で幸せな2時間を過ごせました。吹替版でも観たくなります。春休みの愛孫との必見作。

# リメンバー・ミー

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

今年度のオスカー脚本賞。個人的にはもっとスピード感を持たせて欲しかった。友人の役どころが、作品の妙味。ホラー映画のカテゴリーなんだろうけれど、人種差別意識を巧みに伏線にしてドラマとしての仕上がり、上々>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

イーストウッドの大胆な試みに感服。実話を、当事者本人たちを起用して、紛れもない「映画」に仕立て上げる。伏線、最終盤の緊迫感、第1級で見応え充分。87歳にしてこの作品造形力は、もはや神わざです。

#1
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

実に映画らしい映画。様々な要素、満載で楽しめる。脚本は、ツッコミどころあまたあるもファンタジーなんだから堅いこと言ったり、あれこれあげつらうのは野暮。個人的には「E.T.」の恋愛映画版。オスカー、こち>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

期待通りの仕上がり。ドラマとしては描ききれていないところあまたながらミュージカルとしての魅力満載。疾走感に溢れ、ワクワクしながら、あっと言う間のエンドロール。すぐまた観たくなります。ヒュー・ジャックマ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

見事な脚本。結末まで静かに、しかし固唾を呑んで凝視させられ、破綻がない。登場人物ひとりひとりの造形に説得力があり、ドラマとしての見応え十分。音楽にも納得。上質な一本です。

#スリー・ビルボード

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

『祈りの幕が下りる時』鑑賞後に、自宅で何年ぶりだろう『砂の器』をデジタルリマスター版でNetflix鑑賞。いたずらに昔がよかった、とは言いたくないが、密度の濃さは圧倒的。原作を凌駕する作りに往年の映画>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.5

シリーズ愛好者には納得の仕上がり。往年の名作『砂の器』を思わせるタッチで、父娘の情愛と阿部寛扮する加賀恭一郎が日本橋署に拘泥する理由とが切々と描かれていく。エンドロールでは、テレビシリーズの演者たちも>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.5

遅まきながらアキ・カウリスマキ監督の話題作をユーロスペースで。重く大切なテーマを緩やかに、ユーモアをまぶしながら描いた、なるほど佳品。タイトルも展開も深刻にならず、二度、三度と観たくなる1本。

#希
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ティファニー ニューヨーク五番街の秘密(2016年製作の映画)

3.5

ティファニーの歴史と現在とをスタイリッシュに描いたドキュメンタリー。ヘプバーンの代表作を始め、名高い映画のワンシーンや、オスカー受賞式など映画ファンには興味深い一本。音楽もお洒落で楽しめる。

#ティ
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

3.0

漱石の優れた連作を、そのまま映画化してほしかった。スタッフ、キャストともに粒揃いながら、個人的には期待はずれ。換骨奪胎と観れば、別の評価が可能。納得は市川崑の第二夜のみ。夢をユメ、と書き換えている製作>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.5

ダイアン・キートンの新作を観る準備としてNetflixで鑑賞。大切な映画を見逃してました。夫婦愛を肩肘張らず描いた佳品。ベストセラーとのことの原作を早速に読んでみたくなりました。ややくどいけど、いい邦>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2015年製作の映画)

4.0

ジュリアン・バーンズ、土屋政雄訳「終わりの感覚」の映画化。楽しみにしてました。原作の持ち味そのままの映像化で嬉しい仕上がり。主人公の元妻、マーガレットは、もっと美人でよかった。映画では、娘の出産や止ま>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

-

初見以来30余年ぶりの再鑑賞。いささかも古びず宮澤賢治が遺した独自世界の雰囲気を損なうことなく映像化していることに嘆息感動。ますむらひろしの猫をメインキャラクターにしたことが、観る者それぞれが大切にし>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.0

広州旅行往路、機内鑑賞。エマ・ストーンが、ビリー・ジーン・キングに扮した実話物。当時は、ずっとクリス・エバートだったから、キングのことは、チラッとは聞いたことがあったけれども、ほとんど知らなかった。ア>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.0

広州旅行往路、機内鑑賞。ぼくらの世代にとってのウォーターゲート事件映画は、なんといっても「大統領の陰謀」、そのディープスロートを描いた作品。結局、人事をめぐる欲望発信だったという主題が、ぼく個人にあっ>>続きを読む

ルージュの手紙(2017年製作の映画)

3.0

いかにもフランス映画然とした佳品。血の繋がらない母娘の、微妙に錯綜した心理の綾が深刻にならず、適度に軽妙さも加味され描かれている。カトリーヌ・ドヌーヴがさり気なく、しかし貫禄の演技。これをカトリーヌ・>>続きを読む

エビータ(1996年製作の映画)

4.0

手持ちのDVDコレクションで。本作は映画化された舞台の最良の成功例として刻まれるべき一本。マドンナ、バンデラス、ジョナサン・プライスという三枚看板が絶妙。とりわけマドンナは、振り返ってみても最適、最高>>続きを読む

ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン(2016年製作の映画)

4.5

劇場公開前の試写および劇場公開時にも鑑賞したが、改めてamazon primeで。日本初演も再演もブロードウェイの舞台も長らく観続けた作品愛好者として本作の仕上がりの素晴らしさには陶然とさせられるばか>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

いささか冗長。中継ぎ作としては致し方なしか。それでも、ただただキャリー・フィッシャー健在ぶりに驚嘆、感激。プロダクションノートを読まねばと思わされた。もっと修行の場面をきちんと作り込んで欲しかった。哲>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.5

アレハンドロ・ホドロフスキー の88歳の底知れぬイメージの集積にただただ敬服して浸り切る一本ながら、前作のリアリティのダンスからの派生感ゆえに衝撃度はやや希薄。色彩感に溢れた映画らしい映画です。

#
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリータッチの愛国心映画。静かに通奏低音のごとく流れる音楽が上質。最後の国王の決断には胸打たれるものがある。前半冗長が惜しまれる。

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

1.0

これはいけません。VFXでどうぞお好きに、とプロデューサーたちは山崎監督に丸投げなんでしょうか。ファンタジーとしても活劇としても、人情もの愛情ものとしても中途半端。ジブリ風を実写化するなんて必要はない>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

ケネス・ブラナーは、かつてアルバート・フィニーが扮したポアロとは明らかに一線を画した新たなポアロ像を提示してくれた。結果、全体スピード感溢れる活き活きとした仕上がりとなり、オリエント急行の走行シーンも>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

公開時、大いに気になりながら見逃したのでDVD鑑賞。大きなスクリーンで観るべきだった。しかしながら、2001年や未知との遭遇を若くして経験している者には、上滑り感が残念で、静謐感を評価するが、濃密さを>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.0

公開後、一部に絶賛されるも見逃した話題作を本年度各賞発表前に、じっくり腰を据えてDVD鑑賞。原案となった詩集への関心は湧いたものの個人的には説得力が感じられなかった。積み上げられたエピソードのひとつひ>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

3.0

上質なドキュメンタリー。岩合光昭のシリーズを愛好している者には、既視感やむを得ないかなという印象の一本。イスタンブールの人々の猫愛が柔らかく胸に沁みる。

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.5

個人的にはある意味本年最高の一本。映画が創作あってこその地平であることは十分に承知している。しかし確固たる人生の実相を本作のようにして差し出されてしまうと評価の観点を再考しないではいられなくなる。記録>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.0

今の日本に暮らす全ての人にとっての重く大切な一本。坂本龍一の来し方も含め、癌と向き合い、何をなすべきかを真摯に熟考するその姿に、自分自身の日々の浅慮をただ恥じ入るばかりでしかなかった。人間の願望、欲望>>続きを読む

ネルーダ 大いなる愛の逃亡者(2016年製作の映画)

3.5

マイケル・ラドフォード監督の佳品「イル・ポスティーノ」で個人的には大いに盛り上がってチリのノーベル賞詩人パブロ・ネルーダその人の映画となれば観ないわけにはいかない。物語はさながらレミゼのバルジャンとジ>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.5

「ダンケルク」のアナザーストーリーの感あるも、丁寧な仕上がりで静かに堪能できる佳作。やや冗長な印象があり惜しまれる。ジェレミー・アイアンズの登場がいい薬味で楽しめる。

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

U-NEXTで完全版、視聴。菅田将暉、現時点での代表作。ヤン・イクチュンと堂々と渡り合っての渾身の演技は観る者を唸らせ、陶然とさせる。寺山修司の原作を、近未来の視座で翻案、演出した岸善幸監督の思いが高>>続きを読む

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.0

U-NEXTで完全版、視聴。菅田将暉、現時点での代表作。ヤン・イクチュンと堂々と渡り合っての渾身の演技は観る者を唸らせ、陶然とさせる。寺山修司の原作を、近未来の視座で翻案、演出した岸善幸監督の思いが高>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

初日夜の鑑賞、観ないわけにはいかない。それにしても2時間43分は長尺に過ぎ、前半冗長の印象が惜しまれる。ハリソン・フォード登場後は一気呵成の展開。いまや伝説化しつつある前作を継承しつつ、かつフィリップ>>続きを読む

地獄門(1953年製作の映画)

3.5

パルムドール、オスカーダブル受賞の衣笠貞之助監督、長谷川一夫、京マチ子主演の日本映画遺産。4Kデジタル修復版の鮮烈さに驚嘆。カンヌで審査委員長だったジャン・コクトーが色彩の極みと評した衣装や太刀鞘など>>続きを読む

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

3.5

古典的テーマのドイツ映画。14歳の無軌道なひと夏の体験を軽快、痛快に一気に語り通して、結末もお決まりで楽しく観終われます。原題、邦題ともに納得の一本。

#50年後のボクたちは

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