Wilhelm

永遠の門 ゴッホの見た未来のWilhelmのレビュー・感想・評価

4.6
ゴッホ好きなので見ました。
映像、音楽の綺麗さ。
役者の演技、ストーリー、全て良かったです。

映像はさすが芸術家をテーマにした映画。ゴッホが魅了されたであろう田園や自然の風景がとても美しく撮られています。
ゴッホといえば、自然をテーマに、独特の表現で描く画家だと思います。彼が自然をどう捉えていたか、なぜ自然をテーマに描いていたのか。独特の表現でありながら、自然を忠実に描こうとしていたのはなぜなのか。そういったことの見解も述べられていて、ゴッホのファンとしてはとても勉強になりました。

ゴッホは生前に誰にも評価されず、精神病になって最後は悲しい結末を迎える生涯なので、悲しいストーリーなのかと思っていましたが、この映画は少し希望のあるストーリーだと感じました。観ると主題の意味がわかります。
誰からの評価もなく、絵も売れず、貧しい生活を送る中で、自分の使命を果たし、絵を描き続けたゴッホはやはり偉大です。
何が彼を支えてたのか。そのヒントも描かれているように思います。

ゴッホは30代後半で亡くなったので、30代前半から後半くらいの時の話なのだと思いますが、役者の方がなんと60代らしいです。はじめはさすがにお爺さんすぎると思ったのですが、ゴッホにとても似ていますし、見ているうちにゴッホの脆くて繊細で気難しいイメージにぴったり合ってきます。30歳も若い役を演じられることが凄いので、ここも注目です。
Wilhelm

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