ペイン

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のペインのレビュー・感想・評価

4.1
『レディ・バード』の…という説明はもういらない、現代女性映画監督の筆頭株グレタ・ガーウィグ新作。

次女ジョー役のシアーシャ・ローナンは1994年生まれで私と同い年(※華の94年組とも呼ばれる世代で、スポーツ界隈では羽生結弦、大谷翔平、南野拓実、女優界隈だと松岡茉優、二階堂ふみ、土屋太鳳など才能溢れるスターが多くいる)ですが、もはや彼女は大女優の貫禄すらあるなと思いました。

なので長女メグ役のエマ・ワトソンよりシアーシャ・ローナンの方が不思議と歳上にすら見えました。

『レディ・バード』から2年の時を経て、監督グレタ・ガーウィグの演出手腕も格段に上がっているように見えました。オスカーの衣装デザイン賞を受賞したのも納得のイギリス出身のデザイナー、ジャクリーヌ・デュランの衣装使い、色使いも洗練に継ぐ洗練です。

私自身『若草物語』は原作も今ままでの映画化作品もまったく見ずに挑みましたが(題材的にあまり惹かれない)、本作がベストなのでは?と思うくらいに構成が見事だと思いました。見事なアップデート、脚色の勝利です。

ティモシー・シャラメは男の私から見ると特別魅力的とは思わないんですが(笑)、それでも現在巨匠から引っ張りだこですし、人気実力共にあって使いやすい俳優なのだなと感じます。個人的にはルイ・ガレルが悶絶するほどカッコ良かったです!

人がいっぱい死ぬ映画や、変なカルト映画などを好みがちな私ですが、たまにこういう作品も良いなと思いました。薄汚い私の心が少し浄化された気がします。
ペイン

ペイン