Yoshmon

ディリリとパリの時間旅行のYoshmonのレビュー・感想・評価

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)
4.0
動く絵本を通して、味わう西洋美術。
て感じの作品。

他の人の指摘の通り、邦題が誤解を与えてる。
時間の旅は特になくて、その当時のパリが描かれてるだけ。

ニューカレドニアからやってきたディリリと、正義感の強い友人オレルの2人を中心に少女誘拐事件に立ち向かうシンプルなお話。

ヒューマニストとして有名なミッシェル・オスロが今作で描こうとしているのは、社会に置ける女性の台頭に対する男性の拒絶反応。それを子どもでも分かるくらいシンプルに描いてくれてる。
アンパンマンとバイキンマンくらいと言ったら、大げさかもしれないけどイメージはそんな感じ。

舞台が“良き時代” ベル・エポックのパリ故に、ミッシェル・オスロが生み出す独特で美しいアニメーションだけじゃなく、耳でも楽しめる芸術作品にもなっている作品。

この人の作品は心の栄養になるタイプ。
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