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ディリリとパリの時間旅行のmomongamonのレビュー・感想・評価

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)
4.4
また生きてるうちに出会えてよかったと思える映画を観れた。

台詞がなくても映像だけで見応えある。
ベルエポック時代のパリの街並み、そこで暮らす著名人、芸術家、お金持ちから貧しい人達まで色んな事が描かれてて、軽快で本質を見抜くディリリが魅力的でなかなか重いテーマが随所に散りばめられているのだけど、楽しく見れた。
にしても「男性支配団」の行いは衝撃だった。

囚われた少女を助けに行く時、動きやすいけどちょっとみすぼらしい格好をしたディリリにオペラ歌手のエマが「助けに行く時でも服装は大事よ」と言ってポールポワレにウエストに腰布、カフスと裾にリボンを巻かせて、こんな一大事でも美に手を抜かない所がフランスぽくて良かった。

実際パリを良く知る人に「パリの人はお高くて傲慢で嫌い」ていう人もいるけど、こうゆうブレないとこがめちゃくちゃ魅力的で傲慢で嫌いって思ってても、どこか憧れてしまう部分なんだと思う。
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