「えっ、 いまのって… 人、 死んでない?」
序盤から我が目を疑う描写の連続。
そして一触即発のニトロを積んだおんぼろトラックがゆっくりと走り始めた瞬間、 やっぱり始まってしまった、 "精神的拷問"タイム…
軋む車体。
車重に耐えない悪路。
追い討ちをかける悪天候。
崖っぷちとぬかるみの波状攻撃、 さらに…
いつどんなきっかけで、 轟音とともに大惨事が起きるか、 予測は困難。
「あかん、 それあかん!」
「もうリタイアしろよっ。」
「頼む、 持ちこたえてくれ…」
鑑賞中、 思わず漏れてしまう声。
こんなに観てるのがツラいのに、 いちど観始めたら決してやめられない。
たまに出会ってしまうんですよね、 こういうとんでもない映画に …
イヴ・モンタン主演、 RT150分の元祖「恐怖の報酬」 (1957)
一定高度まで降下すると作動する爆弾が旅客機に仕掛けられちゃう「夜空の大空港」 (1966)
平凡な高校教師が自宅で核爆弾を完成させてしまう「太陽を盗んだ男」 (1979)
そして脈々と受け継がれる、 "赤か青か、 爆発物処理サスペンス"の系譜。
「ジャガーノート」 (1974)
「ブローン・アウェイ」 (1994)
「ハート・ロッカー」 (2008)
… ふう、 思い出しただけでちょっとドキドキしてしまいます。
だけど今回初めて観たフリードキン監督自身の手による「オリジナル完全版」は、 そのなかでも最強クラスですね。
あかん、 これは悪い夢見るパターンや… (笑)
2020ー47