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セブンガールズのawのネタバレレビュー・内容・結末

セブンガールズ(2018年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

※何回か観ましたので下の方に追記します。

エネルギーを貰いました。
この作品に出会えてよかったです。

演劇を映画にしたことで、どちらか片方だけが好きっていう人とか、リアリティ重視の方によっては合わないのかもしれません。

そんな私は映画も演劇もど素人。
どちらも造詣が深い訳ではありません、
そうだからか、そうじゃないからか、
楽しめました。満足です。
また何度か観たいです。

今は私の中では映画ブームですが、
演劇もいいなと思わせていただきました。

あと、パンフレットも良かったです。
想い、伝わりました。



(追記ここから)
なぜ自分はこの作品がこんなにも好きなんだろう。
分析しようとすれば出来るんでしょうけど、
整理できないし薄っぺらーくなりそうです。

なので他の方のご意見・ご感想を参照ください。この作品が好きって人と僕は同じ意見ですから。


ただ、これだけは言っておきたい。
「演劇を映画にするなら映画じゃなくて舞台を録画すればいい。映画にするなら演劇じゃなくてちゃんと映画にしたらいい。」
そんな意見も目にしましたが、
僕はこのご意見には大反対。

この映画はこのスタイルでいい。
このスタイルじゃなきゃダメなんです。

舞台でやってきた劇団が
その劇団のメンバーで、
演劇のテイストを残して
「映画」を作る。

そこがこの映画の特徴でもあり、
いい所のひとつなんじゃないですか。

映画にするにあたり、あくまで演劇は原作・原案であって、映画化には劇団外のスタッフが劇団外の俳優が演じ、演劇とは全く違うテイストの作品に作り変える...
そういうのもあっていいとは思いますが、
この作品はそもそもそこは狙っていないんですから。

20年間、劇団として
自分たちでやってきたことを
自分たちのやり方で映画にしたい!

その思いが込められているわけです。
それがこの作品からは感じられます。

だから、演劇のテイストを無くしたら、
この劇団の歴史に関係ない人が関わり過ぎたら、
重みのない薄い薄い作品になってしまったと思うのです。


今まで、映画はスタッフや役者の思いがどうとか予算がどうとか撮影でどう苦労したとか、そういった背景は関係なく、出来上がった作品そのものを出来るだけ客観的に評価するものだと考えていました。

でも、最近は少しずつ考え方が変わってきています。

人が作っているものなんだ。
そこに込められた思いがあるんだ。
それら背景も含めて、
総合的に、
観ている側の個人的事情も含めて
映画を評価していいんじゃないかと。

だから僕はこの映画「セブンガールズ」は
いろいろひっくるめての評価です。

平坦な日々を生きている
いや、死んでいないだけだった僕に
それでも生きろと、
どこかに居場所や仲間はきっといると、
好きなことはやっていけと、
変わっていってもいいじゃないと、
変わらなくたっていいじゃないと、
言ってもらったようで感謝しています。

もちろん作品としても、とても面白いんですよ。
ノンストップで続く群像劇。
時間の経過を気にしないで最初から最後まで楽しめる傑作です。

そこに更にプラスアルファを感じる、
ということなのです。


素晴らしい作品をありがとうございました。まだまだこの映画を観ていたいです。
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