セブンガールズの作品情報・感想・評価

「セブンガールズ」に投稿された感想・評価

aw

awの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

※何回か観ましたので下の方に追記します。

エネルギーを貰いました。
この作品に出会えてよかったです。

演劇を映画にしたことで、どちらか片方だけが好きっていう人とか、リアリティ重視の方によっては合わないのかもしれません。

そんな私は映画も演劇もど素人。
どちらも造詣が深い訳ではありません、
そうだからか、そうじゃないからか、
楽しめました。満足です。
また何度か観たいです。

今は私の中では映画ブームですが、
演劇もいいなと思わせていただきました。お

あと、パンフレットも良かったです。
想い、伝わりました。



(追記ここから)
なぜ自分はこの作品がこんなにも好きなんだろう。
分析しようとすれば出来るんでしょうけど、
整理できないし薄っぺらーくなりそうです。

なので他の方のご意見・ご感想を参照ください。この作品が好きって人と僕は同じ意見ですから。


ただ、これだけは言っておきたい。
「演劇を映画にするなら映画じゃなくて舞台を録画すればいい。映画にするなら演劇じゃなくてちゃんと映画にしたらいい。」
そんな意見も目にしましたが、
僕はこのご意見には大反対。

この映画はこのスタイルでいい。
このスタイルじゃなきゃダメなんです。

舞台でやってきた劇団が
その劇団のメンバーで、
演劇のテイストを残して
「映画」を作る。

そこがこの映画の特徴でもあり、
いい所のひとつなんじゃないですか。

映画にするにあたり、あくまで演劇は原作・原案であって、映画化には劇団外のスタッフが劇団外の俳優が演じ、演劇とは全く違うテイストの作品に作り変える...
そういうのもあっていいとは思いますが、
この作品はそもそもそこは狙っていないんですから。

20年間、劇団として
自分たちでやってきたことを
自分たちのやり方で映画にしたい!

その思いが込められているわけです。
それがこの作品からは感じられます。

だから、演劇のテイストを無くしたら、
この劇団の歴史に関係ない人が関わり過ぎたら、
重みのない薄い薄い作品になってしまったと思うのです。


今まで、映画はスタッフや役者の思いがどうとか予算がどうとか撮影でどう苦労したとか、そういった背景は関係なく、出来上がった作品そのものを出来るだけ客観的に評価するものだと考えていました。

でも、最近は少しずつ考え方が変わってきています。

人が作っているものなんだ。
そこに込められた思いがあるんだ。
それら背景も含めて、
総合的に、
観ている側の個人的事情も含めて
映画を評価していいんじゃないかと。

だから僕はこの映画「セブンガールズ」は
いろいろひっくるめての評価です。

平坦な日々を生きている
いや、死んでいないだけだった僕に
それでも生きろと、
どこかに居場所や仲間はきっといると、
好きなことはやっていけと、
変わっていってもいいじゃないと、
変わらなくたっていいじゃないと、
言ってもらったようで感謝しています。

もちろん作品としても、とても面白いんですよ。
ノンストップで続く群像劇。
時間の経過を気にしないで最初から最後まで楽しめる傑作です。

そこに更にプラスアルファを感じる、
ということなのです。


素晴らしい作品をありがとうございました。まだまだこの映画を観ていたいです。
UPLINKで、たまたま見た感じ。

演劇らしい表現が多くて新鮮。
謎の極端に短かいカットとかあったけど笑

ただ、演劇のメンバーが監督含めそのままのメンバーで実現したかった作品、という想いはひしひしと感じた。
そこも含めての群像劇なのかなと。
映画ができるまでのドキュメンタリーもあるなら観たいな〜
sennin

senninの感想・評価

4.0
観て良かった。もっと上映増えれば良いのに。
舞台も観てみたいな。
Yu

Yuの感想・評価

4.0

自身カメ止め以来となる満席のK's cinemaで観た今作は、オリジナルである舞台劇に忠実だからなのか、もはや舞台を観てるかのような144分の会話劇だった

まめにカットを割る編集と所々アフレコっぽく聴こえるセリフ、そして舞台劇ならではの会話の応酬がもたらす独特なユーモアに、慣れるまで時間が掛かった序盤だったが、1人1人のキャラクターが段々と形作られてくるとすっかりこの愛の物語に没入していた

「この世界の片隅に」で描かれた市井の人々の日常を想起するような今作は、第二次世界大戦後、敗北感に支配され殺伐とした毎日を、懸命に必死に生きる10人の女性が主人公

色々な事情を抱えながらも、色々な事情を抱えた男たちを、たまには笑顔で包み込み、たまには叱咤激励する彼女たち

生きるためにやれる事が限られてる中で、身の丈をわきまえながら、人並みの幸せを夢見ながら、みんなで助け合い地道に1日1日を生きていく

この時代の幸せとはなんだったのか

彼女たちがいたからこそ、今の日本があるといっても過言ではない

ラストを飾る主題歌と彼女たちの笑顔が、今でも脳裏に焼きついている

同情なんかで泣きたくないと、珍しく意地になって我慢していたが、気がつけば違う涙が溢れて止まらなかった

わずか5日間という限られた時間と予算で無謀にも作られた今作は、やはりそれなりに荒々しい出来映え

だがその荒々しい作品そのものが、芯が強く 尊い “彼女たち” のとても美しい生き様を、まんま具現化したものだった


今作は10人の女性たちの物語なのにタイトルはセブンガールズになっている
その理由が気になった方は、是非スクリーンで確認してもらいたい
Taro

Taroの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最後、妹さんが別の道じゃなく誇りを持って娼婦を継いだのが良かった。
映画『セブンガールズ』を新宿の K's cinema で鑑賞。まるで舞台を観ているかのような作品。よかったです。笑って、心に沁みる人情噺の物語でした。

ミチルが猫に手を…のシーンはしびれました。

つらいなぁというときに思い浮かべたい歌、物語をみつけました。切ないシーンも少なくはないですが、生きていくために、食べていくために、強くたくましく助け合いながら生きる人々の物語に刺激を受け勇気づけられました。

終戦直後のパンパンガールを題材とした作品としては映画『肉体の門』(1988年)がありますが、本作映画『セブンガールズ』は、コメディ要素も取り入れられた人情噺として視点が異なるテイストの作品のように感じました。近隣の医師による定期健康検診を受診していたり、女性運動家の取材を受けたりと社会との交流も描かれます。登場人物が多いながらも、ひとりひとりの人となりや事情を、じっくりと味わせてくれます。舞台的な小気味の良いテンポと洗練された台詞と長回しを多用しつつ綿密な場面展開での進行に、ところどころ映画的な演出も加えられて、鑑賞中に感じる感情の起伏が削がれたり切られたりせずに物語を味わえました。お見事でした。

劇団前方公演墳さんが過去に4回アンコール再演したという演劇を、舞台と同じキャストで映画化した作品。144分間、演劇の舞台を観ているかのような感覚になる映画でした。

オフィシャルパンフレットの劇中写真、文章、台詞、主題歌の歌詞を眺めながら余韻に浸っています。劇団前方公演墳の皆さん、映画製作に尽力された皆さんありがとうございます。
dozen

dozenの感想・評価

3.5
普段から演劇に親しみがあるかどうかで見え方が違ってくるかもしれない
舞台上の芝居をそのままスクリーンに移行しつつ、奥行きの使い方を考えているのが伝わってくる
全体的な手作り感の中、徐々に映画作品として馴染んでくる演技、けっして観やすい映像じゃないけど作り上げる熱意は感じられた

ただ、登場人物たちのことが分かってきた所で終わってしまうため、あらかじめ話を知っていないと、クライマックスからラストにかけて感情の盛り上がりが一段低いものになってしまうかもしれない