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インビジブル 暗殺の旋律を弾く女のナッツのレビュー・感想・評価

3.0
なんかアマプラ巡りしてたらあなたへのオススメ的な感じで出てきたので鑑賞。
主演のナタリー・ドーマーさんはゲーム・オブ・スローンズとかハンガー・ゲームの人ですよね。
サブタイトルの、暗殺の旋律云々見たら、盲目の美人ピアニストが座頭市ばりに白杖の仕込杖とか使ってマフィア相手に優雅で流れるような動きで敵をなぎ倒しつつ、カンタビーレ!とか決めセリフで殺戮を締めくくり、満席の客席に向かって悲哀に満ちた笑顔でお辞儀をしてエンディング、的な流れを予想すると思うんですよね。
そんな大方の予想は完膚なきまでに裏切られ、あまり動きのない静かな見せ方で物語は進行していきます。
マフィアのボスの娘がマンションから転落死したことで、友人だった主人公はボスに会うことに。
そしてなぜか主人公はボスの命を狙おうとするのでした。
元々友人づてにボスの私的なパーティーで演奏する予定だったみたいなのですが、そのへんの事情は僕には読み取れませんでした。
いやもちろん主人公がボスに近づきたかった理由、娘が主人公を父親のパーティーに呼びたかった理由とかは後に明かされるのでわかるんですが、整合性はわかるんやけどバックボーンが伝わりにくいというか。

なんちゅうか、まあやりたいことは伝わるんやけど、もうちょい物語とか見せ方とか練り込んでたらもっと面白くなったんじゃないかなと。
全体的にもうちょい掘り下げてほしかった。
ラスト間近の衝撃の事実も、終始抱かせられる違和感の答え合わせ的な感じで、
お、まあせやろな、的な納得が勝ちました。
惜しい、非常に惜しい、そんな感想になるのでしょうかね。
主人公のナタリー・ドーマーさんが非常に美しい方なので、この人を観るだけで充分目の保養になるのでその一点突破で観る価値は大いにあるかもです。
あくまで個人の感想ですが。
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