まさに本を読んでいるような物語だった。
オールドハウスがブックショップになっていくシーンにワクワクしたり、
本を紙で包み麻紐をかけたり、花柄の壁紙や、素敵な襟やボタンにカーディガン…
それはそれは魅力的なアイテムが次々出てくるが、イギリスの小さな田舎町は、冷淡で権力を振り回したり、理不尽で無情な人ばかり。
それでも、本屋を手伝ってくれる少女クリスティーンと、読書好きの老紳士ブランディッシュの2人が、主人公フローレンスの心強い味方となり、信念を貫こうとする強さに「負けるな」とエールを送った。
紙に包まれた『たんぽぽのお酒』がとても切なかったけど、本嫌いだったクリスティーンの未来に希望を感じた。