見終わった直後の感想は「思ってたのと違った」笑。
でもエンドロールでイザベル・コイシェ監督だった事を思い出して、まーそら普通のほっこり映画作る監督ではないわなと思った。
思ってたのと違ったけど、やはりこの監督の作る独特な落ち着く空気感とか、登場人物の衣装やエミリー・モーティマーとビルナイの存在感などとても好きだった。
主人公の奮闘や本への愛に対しての周りの住民がクソ過ぎるとは思った。どこかでハッピーエンドであってほしいという気持ちがあって見てたから予想外の展開だったけど、時代や人間の本質を考えると意外とリアルなストーリーなんじゃないかと思う。
権力と財力と暇を持て余してる人間が、自分よりも力を持たない人間が何かに奮闘してることへの嫉妬とか、自分の思い通りに動かない人へ自分の力を誇示したい感じとか、ただのホッコリ映画だけではない映画だったんだと思う。
ただ一つ良かったのは、彼女の夢は残念な結果に終わってしまったけど、一人の少女に本の素晴らしさを残せた事だと思う。
本が読みたくなった。
