てるる

エンドレス・ウォーのてるるのレビュー・感想・評価

エンドレス・ウォー(2018年製作の映画)
3.3
スペイン映画だけど舞台はアフリカ。

コンゴで行方不明になった妹サラを探し続けるラウラ。
その妹が現地の過激な武装組織と一緒にいるところが目撃される。
妹に会うため、ラウラは紛争が続くコンゴへ向かう…。

このラウラさん、ちょっと裕福なおばさま。
妹を探すために現地まで乗り込むのは立派なんだけど、行動が行き当たりばったりすぎて現場を引っ掻き回すタイプ。
プロに任せとけや!

休憩したら蛇に噛まれるし、隠れとけって言われたのにウロウロして危険な目に遭うラウラ。
この作品のピンチはほぼ自業自得。

コンゴ出身の青年ハミール君が不憫でならない。
せっかくコンゴから逃げ出せたのに、ラウラに付き合ってコンゴへ戻るはめに。

それなのに途中でハミール君を突き放すラウラさん。
このシーンのラウラが身勝手すぎてイラッときた。

マシンガン・プリーチャーでも出てくるけど、アフリカの武装組織はマジで恐ろしい。
村を襲っては子供に自分の家族を殺させて兵士として連れ去る。
感情を殺された少年兵たちは殺人マシーンと化す。

ラウラの行動はアレだけど、過酷な紛争地帯の状況と、何故妹は武装組織と行動を共にしてるのか?という謎のおかげで最後まで飽きはしない。
ラストはあっさりしすぎてビックリしたけど。
てるる

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