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ブルー・マインドのtofuのレビュー・感想・評価

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.8
スイス映画。

ちょっとだけ風変わりな主人公はスクールカースト上辺の女子グループとつき合うようになる。
彼女らと出会い系サイト遊び、酒、喫煙、万引きと悪い遊びを覚えてゆく。その見知らぬ世界を満喫する主人公だが、ある日、自分の足の指に異変を感じるように。そしてその異変は脚、腰と徐々に昇ってくるのだが…。

といった内容。
全体的に映像が美しくシャープ。BGMも独特な使い回しで新鮮だった。
かなりスローな展開ではあるが、主人公は当然のこと周りの人間の人物設定を丁寧に見せてくれている。脇役にも個性が光り、思春期および青春時代を上手く捉えていると感じた。

終盤に驚くべき展開があるのだが、斜め上すぎて失笑してしまった。だがその乾いた笑いもラストシーンで一気に潤い、虚しさと神々しさに変わったかも知れない。非常に美しいクライマックスである。

映画「RAW」が好きな方には間違いなくお勧めできる。
スイスの俳優ってハスキーボイスが多いのかな?
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