ずどこんちょ

未知との遭遇 ファイナル・カット版のずどこんちょのレビュー・感想・評価

3.6
名残惜しくも今回がファイナルとなる「午前10時の映画祭」にて初鑑賞。

スピルバーグがアカデミー監督賞を受賞したSF映画の名作で、第二次世界大戦中に失踪したはずの軍用機を砂漠の真ん中で発見する冒頭シーンから興奮が止まりませんでした。スクリーンで見ると砂漠に吹き荒れる大嵐が凄まじく、没入感が半端じゃない。
街で起こる怪現象から「何かが起こる感」がひしひしと伝わってきて、ロイが心象風景に平凡な生活を狂わされたり、宇宙人がバリーを連れ去ろうと近付いてくるシーンなどもスリル満点でした。
宇宙人とのコンタクトを描いたSF映画界に金字塔を打ち立てた本作。余計なドラマ要素を無駄に入れ込むこともなく、ただ一心に未知との遭遇に巻き込まれた一般市民や研究者たちを描いており、
真面目に作り上げたからこそCG全盛期の今見てもよっぽどリアリティを感じ、息もつかせぬ面白さがありました。