いちご大福

ぼけますから、よろしくお願いします。のいちご大福のレビュー・感想・評価

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5年越しにやっと観れた作品。
若き日のお母さん、キャリアウーマンで洋裁も料理もお上手でカメラの趣味まであって多彩…
若き日のお父さん、経理一筋なんてかっこいい。自身が大学に行けなかったことから、娘さんには大学をいってほしいというところがうちのお父さんと似ていた。
娘さんもそれに応えて全うした。
娘さんが乳がんになって闘病しているシーンが一番応えたかもしれない…
寄り添う母の姿。バスを見送る母の姿。人柄が現れてる。
お母さんがだんだん弱ってきて、調子が悪いとき、大抵はお父さんに甘えたいのだと思った。「助けて」とSOSを出す時も悲痛だった。
手を握って少しは安心されたかな?
「私を殺して」とわめくときも、お父さんは周りの人に感謝しなさいと諭す。最後は本気になって叱っていたけど、それもまた愛。
ヘルパーさんに助けを求めるのもしぶる。やっぱりふたりで誰にも迷惑かけないでやっていこうとする姿勢が伺える。お母さんも第三者を家に招き入れることには抵抗がありそう。とくに台所。自分の城を脅かされるとおもったのかな。
ふたりが疲弊してどうにもならなくならないためにも助けは必要だと感じた。そういう制度をきちんと活用した方がいい。ご本人たちはたくさんの葛藤があり、悩むだろうけれど…
家族が共倒れにならず、共存していく手段。大学の時のミスターの授業を思い出す。

私も両親の姿をビデオカメラに残しておこうと思った。
第二シーズンも楽しみ。