ゆ

グリーンブックのゆのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
惚れ惚れしちまうようないい映画に出会っちまた
主人公たちの心情も友情も、映画内での音楽の使い方もかっこよくてものすごくのめりこめた

肌の色なんて関係ない、同じ人と人同士だ、と今だから当たり前であるべきだという考え方でいられるけど
当時、差別がまだ強く残っている時代、差別を見て聞いて育った彼らが認め合い共に過ごすのはそう簡単ではなかっただろうし、それでもお互いに中身を見て大事な関係性を作り上げられた彼らはとても強いんだと思う

ドンはきっと黒人として、同性愛者として、天才として、寂しい人生を送ってきたけど
バカだけどとにかく人に対して愛が満ち溢れているトニーに心を許して干渉していく様も良かったし
元々強い差別感情を持つ家庭で育ち、自身も黒人が使ったコップを捨てたいくらいだったトニーが、芸術や人柄によってドンを認めていく様も良かった
守りあっていくような友情が素敵だった
ゆ