hajime363

グリーンブックのhajime363のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
良い映画って、本筋テーマがちゃんとありつつも、一寸の無駄もなく色々詰め込まれてますよね。

本作についての感想は枚挙に暇がありません。ただ、まだ観てない人に伝えるとすれば脚本、演出、演技、音楽…“映画としての楽しさ”が沢山詰まった紛れもない傑作、です。

手紙の書き方を教える辺りから、泣きっぱなしですが、
特に(今時点の私に)刺さったのは“寂しいときは自分から先に手を打たなきゃ”ですね。折に触れてまた観ます。

以下は感想と違いますが、本作の持つ“社会性”について。
個人的には本作の“社会性”は要素(モチーフ)であって、本質ではないという印象です。
製作・脚本のニックバレロンガ氏が当初考えていた題名は「love letters to Dolores」だそうです。
人種差別という要素を抽象化(別のモチーフに置き換える)しても、人間関係を通じた行動の変容という普遍的なテーマを訴える表現方法としての側面は色褪せない傑作だと思います。
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