【ポイ捨て】
帰り道にしみじみケンタッキーを食べてみた。
いつもとかわらない味だが、なんとなくおいしく感じた。
きっとドライブしながら食べたらもっとおいしく感じたのだろう。
バディ作品は総じてあたりが多いが、分析してみると、似た者同士のバディよりも、二人の間に凹凸がある方が、より後半のカタルシスを感じやすい。
まじめで規範を徹底する男と、ルールは守らないものの信念がある男のお話。
黒人問題の映画はこれまでも多くでてきたところである。奴隷と虐げられていたころの話、北部と南部の話、そして近年の話。
いずれもが、黒人であっても弱い立場であることが多かったように思う。
本作はそんな中であの「カーネギーホール」に住んでいる黒人ということで地位や教養があるところが今までとの違いか。
運転手として雇われたトニーとドクとのロードムービー、たばこ、翡翠石、ラジオ、ポイ捨て、手紙etc
彼らの絆の深まりとともに、彼の気持ちが変化していくのが如実にわかり面白い。
今までこの監督が撮ってきた映画をみたときに、改めて監督ってすごいなと思わされる。
エンタメ性がある中で、黒人問題も学べる。
バランスのとれた一作。
※ロードオブザリングのアラゴルン、さらに、イースタンプロミスのニコライと細身でむきむきの彼の腹がとにかくすごかった。
完全に別人だろあれ。
2019.3.24