かるもの

コンジアムのかるもののレビュー・感想・評価

コンジアム(2018年製作の映画)
4.5
今やホラーの形式の中でも定番の一つとなったPOV方式の韓国映画。
いや、これめちゃくちゃ怖いって!
やってることそのものはマジで定番中の定番なんだけども、それをめちゃくちゃ真剣に、めちゃくちゃ丁寧に作り上げた強力な一作って感じです!
パワーのある定番ってのは、それはもう王道なのよ!
しかもこれ、調べたら韓国に実在する心霊スポットらしいですよね…。
いや、日本人の僕が視てこんな怖かったなら、韓国の方が見たら実在感とか段違いになってそりゃあ怖いでしょうよ!

登場人物の設定周りとかも王道ホラーっぽいのに、じっくり生々しく人間関係とか心理描写とか丁寧にやるもんだから、別に同情すべきキャラ設定でもないのに妙に感情移入させられるんですよね。
中盤くらいまでじっくり丁寧に描写を積み重ねるタイプの映画なので一瞬飽きそうになっちゃったのですが、ある事件が起きて以降の恐怖の染み出し方が、なんかもう油汗ダラダラもんなんですよ。
積み重ねがガッツリ活きた上での終盤展開マジで怖い!
しかもなんか、なんというか…結構強烈な恐怖演出をガツンとやられるんですよ!なにあれ怖い!もうギャグ一歩手前だよ!
ほんと、口から心臓飛び出るかと思いましたよ!

あと、これもなにより感じたこと!
映像がすごい視やすい!
POVって人気の火付け役になった作品がそうだったからか、敢えて視づらい映像にするパターンみたいなのが出来てる印象なんですけども、今作はそういうノリはほとんど感じられなかったです!
そういう風になってる説得力も作中描写としてしっかりあるし、そうであるからこそ人間関係の良いスパイスになってたりして好印象でした!

とにかく、これはオススメ!
すごく良質なホラー映画作品でした!
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