アル・パチーノ主演の実話ドラマ、『パテルノ』(2018)を鑑賞しました！
アル・パチーノ扮するアメフト界の名将ジョー・パターノは、チームを数々の勝利に導く絶対的な存在として崇められていましたが、過去に起こった性的虐待事件に関与している事が明らかとなってからその地位は揺らぎ始め…。
実話ベースのストーリーという事で、様々な人間が抱えていた闇が少しずつ紐解かれていく様が見事に描かれています。こんなに素晴らしい実力のあるチーム監督でさえ、それは例外では無いというのは素朴な驚きを感じざるを得ません。リアルを追求したマスメディアの描写が展開に拍車をかけていた点も良かったです。
過去というのは不思議なもので、人々の言葉や意識の中でいとも簡単にその姿形を変えて襲いかかることもあれば、甘い誘惑となって頬に擦り寄ってくる事も屡々。真実を語るのか、嘘で飾るのか、はたまた黙秘に徹するのか。この作品を観ているとそういう言葉の重みを感じます。
決して「面白い映画」の一言では片付けられない質量のある1本でした…！
