フロントランナーのロクのレビュー・感想・評価

１９８７年のアメリカ大統領選で民主党候補として出馬し大統領に一番近い男と称され絶大な人気を誇っていたゲイリー・ハート上院議員が起こしたスキャンダルを描いたヒュー・ジャックマン主演の実録ドラマ。まず、スキャンダルを起こそうが政策理念さえしっかりしていれば問題無いという考え方がまかり通っていた時代の話を何故この御時世に映画化しようと考えたのか甚だ疑問だったし何より主人公であるゲイリー・ハート氏自身が自分勝手で脇の甘い人物なので自業自得としか思えず何の共感や感動も無かったですね。特に自分の応援をしてくれているJ.K.シモンズ扮する選挙対策委員や選挙事務所の人達に対して迷惑を掛けてすまないの一言も無く自分の政策理念が民衆に伝われば問題無いと恫喝する姿を見て腹が立ちましたね。アメリカ人なら誰でも知っているくらい有名なスキャンダル事件らしいけど改めて何故映画化したのか疑問が残る作品でしたね。