のっち

いろとりどりの親子ののっちのレビュー・感想・評価

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
5.0
幸せのカタチは無限にある

「親が子供を愛せずにいられない」というのに完全に共感することはできないけど「こちらから見りゃサイテーな人 だがあんなんでも誰かの大切な人」という歌詞を思い出した。特に息子が殺人を犯したという両親に。
どんな罪を犯そうとも障害を持ってようとも、いくら終わりにしたくても本人と周囲の人には等しくこれからも続く人生がある。そもそも“普通“なんかないということを改めて思い出させてくれる。生きづらさってのは社会からの偏見であったり、自分を縛るスティグマから生み出されているもので、それに気づけた人から楽になっていけるんだろうなと。今風に言えばマインドフルネスセルフコンパッション。

“障害をなくす薬”の話には「母よ殺すな」、罪を犯した家族には「プリズンサークル」、発達障害の人には「僕が飛び跳ねる理由」、障害を持った夫婦には「セッションズ」を思い出した。

最後の「友情で結びついた家族だ」ってのには、幸せのカタチは本人が納得してれば人それぞれなんだろうなと感じさせる一言だった。
のっち

のっち