ヒフミ

劇場版『えいがのおそ松さん』のヒフミのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

そういえば見ていなかったなと思ったので
ラスト、高橋さんの手紙の内容を明かしながら踊るように校舎内をかけていく彼女の姿に持っていかれた
自分はウテナ黒薔薇編がとても好きなので、群衆の一人にしかすぎなかった彼女が主役である松野六つ子に存在を覚えてもらえたという彼女にとってのハッピーエンドで終わってよかったと思う
(ラストは下ネタで終わったけど)

いざというときになるとカラ松が次男ぶりをちゃんと出す辺りだとか、テレビシリーズでもあった同じ時に産まれたけど長男から末っ子に至るまでの役割の違いぶりを見せるのがとても上手い

彼らと同じく高校の時の自分を顧みて頭を抱えたくなるけれど、それ等すべてを肯定できるのはたぶんその時の自分を笑ってくれる兄弟という存在がいて、それは六つ子が六つ子であることも含んでいるからだと思う
ひとりだと難しい というかできない 思い出を共有してくれる誰かがいるからこそ昔の自分を肯定できるのだと思わされた
それを高橋さんがいいなぁ、と思うのは彼女がこれから先誰とも思い出を共有できないであろうという気持ちがあったからだろう
彼女の最期や同窓会に来なかった理由をクラスの誰も知らなかったし、知られることはないけれど過去の輝かしい思い出として彼女はこれから先六つ子達と生きていくんだろう
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