このレビューはネタバレを含みます
やっとこさ観ました。
怖いけど悲しくて。
ずっとジョーカーの眼は泣いていたと思う。最後の方はジョーカーの姿や主張が痛々しくて、それで泣きそうだった。
でもついに解き放たれてしまった(解き放つ風に自分を放棄してしまった?)ジョーカーがすごく姿勢が堂々として凛としてるとさえ思ってしまった。階段でのダンスもマレーのショーの登場もこれまでとは違うくらいブレない。階段のダンスが綺麗だった。
ここまで突き落とす?って思うけど、ここまで落ちなきゃあそこまでのキャラクターは生まれないということなのだろうかね。
フィクションだとは言い切れないような、アメリカや他の国にもきっと通じる社会の闇が練り込まれていて、どこにでもジョーカーが生まれる可能性が秘められている恐怖にゾッとする。
日本の陰湿さも大概だけど、アメリカの何が嫌って、なんでもねじ伏せてしまう銃の存在だ。対話も口論もすべてそれで封じてしまう。日本で生まれ生きると尚のことこの異質な武器に目がいってしまう。
あー、悲し怖かった。。