このレビューはネタバレを含みます
トッド・フィリップス監督の
アメリカの社会格差を風刺する作品🎬
主役のアーサー・フレックスが、悪役の「ジョーカー」へ変遷して行く過程が描かれています。
精神科医としての視点としては、妄想型統合失調症が悪化していっている過程とも捉えられます…
「発作的に笑い出してしまう病気」は、『空笑(くうしょう)』という症状の可能性。
地下鉄の中でのエリート3人射殺事件、画像的にはピエロメイクのアーサーが、エリート3人から暴行を受けているが…。
アーサー自身の「被害妄想」も絡んでいる可能性があり…。
どこまでが妄想で、どこまでが現実かわからない。
私自身も混乱した状態に陥りました(汗)
地下鉄の中でのエリート3人射殺事件が、偶然、『貧困層から富裕層への復讐』と報道される中…。
貧困層がピエロのメイクやお面でデモを行います。
アーサーは自らの血で口元のメイクを
「グラスゴースマイル(口の裂けた顔)」に変化させ、悪役『ジョーカー』へ(汗)
悪役のヒーローとなったのでした!!!
暴力的なシーンが多いので、私的にはあまり好きではなかったのですが、
アメリカの社会的な問題を精神疾患と絡ませ、うまくできた作品だと感心しました!!!