格差が深刻なレベルで拡大しもはやアメリカンドリームとはほとんどナイトメアの事を指すことになった資本主義社会の末路を痛烈に描いた作品。。
みたいな散々擦られたであろう社会と結びつけた感想もいくらでも言えるが、純粋に映画として終始展開がテンポ良く、全てのシーンが陰惨で救いが無く、とても引き込まれる名画だった!
というか結局、どこまでか妄想でどこまでが本当の話なのかが完全にはっきりしないところもこの作品の魅力だと感じた。
まあ一応本筋はあるっぽいけど、私は観終わった後色々勘違いしているところもあったようだ。ただ色んな解釈ができないこともないのが映画としてとても面白い。
これが現実世界なら大方ほぼ全てが妄想なのが関の山だと考えると、これは壮大なサクセスストーリーとも捉えられる...のだろうか....?笑
バッドマンはノーラン三部作は観ていてヒースレジャーのイメージだったけど、キモさでしっかりそれを超えてきた。ジョーカーやる役者はイカレしかいないのか?彼の無事を願うばかり...(賞賛)
エンディングのグロさとコミカルさ出してくる終わり方も好き。
結局、悲劇なのか喜劇なのか?胸糞映画なのか感動作なのか...?
感じ方で自分の社会的状況や精神状態を測れる映画でもあるのかもしれない。
個人的に今回見た時に抱いた感想としては、そうはならんやろと言いたいけど言い切れない部分も多く、自分を知る事と他者との信頼感や温もりのある繋がりの大切さを痛感する話だった。
彼はどうすればジョーカーにならずに済んだのかを考えても色々既に詰んでるんだけど、少なくとも芸人を目指した時点で早晩終わってたんだろうなと感じた。。