じゃっく

ジョーカーのじゃっくのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
試写会にて一足先に観させていただきました。

覚悟がいる映画だ、と思っていたよ。観る前から予想はしていたよ。本物だった。伝説が蘇ったよ。あぁ、カリスマというのは、まさにこういうことをいうんだ。これだからこそ、『ダークナイト』は傑作だったんだ。ヒースレジャーの影、いやそれ以上のものを観たのかもしれない。ジョーカー版『タクシードライバー』。傑作じゃないわけがない。だってみんなトラヴィス好きでしょう? ボンクラ主人公に自分を重ねたいんでしょう?

彼の行く末をぼくらは知ってる。だからこそつらい。孤独と絶望の中に歪んだ喜びを見出した。壊れ、苦しみ、狂っていく。
でも結末は終わりじゃなく、まごうことなき始まりなんだよ。彼は永遠の闇から抜け出したんだ。たしかに喜ばしいお話ではなくて、肯定すべき人生でもない。でも最後にはガッツポーズしたくなるんだよ。何故【JOKER】という悪のカリスマが生まれたのか。それを見せられたら、ガッツポーズするしかないんだよ。本作を観た友達はこぞって「気分が落ち込んだ、彼は不幸だ」と言うけれど、そんなことないんだよ。きっと彼もそう言うはずだよ、「これは““喜劇””なんだ」って。

ヒースレジャーにはなかった悲哀、そして本物の恐怖を感じたよ。ホアキンフェニックス、圧巻です。

徐々に加筆します。

【丸の内ピカデリーDOLBY CINEMA】
こりゃすごい。すべての感覚器官が幸せだと叫んでおります。座席は革張り、全席両側に肘掛あり、列の高低差が大きく前方が気になることもない。エレベーターが開いたらそこは映画のためだけの世界。まさに非日常空間だったよ。一度は体験しておきたいね。
ただの試写会だってのに、荷物検査と金属探知機でのチェックあり。なんだか面白いね。

ちなみに、丸ピカDOLBY CINEMAに到達した史上初の人類になりました(内覧会参加関係者を除く)、ありがとうございます。

以下、試写会運営に関して。

それにしても運営さん、酷くないかい。みんな困っていたよ。少しは案内を出しておいてくれよ。やっとの思いでエレベーターに乗っても、5階に上がった瞬間、待ってましたとばかりに「下でお待ちください」。なんだか悲しかったよ。でも、最高だったから許します。
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