アーサーという一人の人間の様々な感情が積み重なってジョーカーになっていく過程をホアキン・フェニックスの熱演で見せていきながら、DCファンもニヤニヤできる展開があってすごい。アーサーが笑うごとに心を深く抉られ涙が止まらなくなる。全編隙がなく面白いのだが、ジョーカー覚醒後の後半は本当に画面から目が離せなかった。アーサーが人としての優しさを見せるからこそ、後半のジョーカーパートの悪の部分がより引き立って泣ける。単なるアメコミヴィラン誕生の物語の秘密ではない。全人類に叩きつけられる人生についての映画。どんなに好きな映画でも映画館では1回しか見ない僕が多分あと2回は映画館で見ようと思ったし、円盤も出たら買うし、人生辛いことがあったら僕はこの映画を見たいけどそんなに軽い気持ちで見れない。見終わった後は本当に凄い映画だった！と思いつつ物凄い勢いで震えがやってきた。
