おん

ジョーカーのおんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.6
Joker

バットマンの最大のライバルジョーカー誕生の映画。
ヴェネチア国際映画祭でコミック原作初の最高賞を取ってたりと話題性抜群での殴り込み。


・感想
なんかとんでもない物を見てしまった感。。
決して面白くは無いんだけど一個一個のシーン、表情、仕草が後を引く嫌ーな感情として頭にこびりついている感じ。

評判にもなっていたホアキンフェニックスの演技は、すごいとかいうレベルじゃなくて怖い。
オスカー主演男優多分取るでしょうね。

笑うと泣くという正反対の動作を延々と見せつけられて、もう見ている自分の感情としては分からないけど痛々しくなってくる。

映画の面白かった点としては、ジョーカーの見せる虚と実が曖昧だった点でしょうか。

ヒースレジャーのジョーカーでもあるように、本人は精神疾患を患っており事あるごとに出てくる発言が異なっていましたが、本作でもそれは同じ。
どこまでが彼の妄想で、またどこからが現実かということがあえてぼかされていて実は全部妄想だったという見方もできるし、全て本当という見方もできる。

その辺りやマイノリティによる反逆というテーマもしっかり描かれている点はタクシードライバー、ファイトクラブとも似ているように感じました。

まさかハングオーバー!を作った監督がこんなものも作れるとは本当に驚きでした。
とんでもない作品でした。
おん

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