もうエピソード0物はいいよ、と思っていたところでの鑑賞だったけど全員がわかっているジョーカーというゴールに到達するまでのスピード感(ゆったりだけど止まらず進んで行く感じ)や、バットマンという世界観の匂わせ方のバランスが良くて(やりすぎない)、すごく上品な映画だったなあ。
DCはマーベルとは対照的にDCユニバースのそれぞれの世界観を無理に繋げないことを発表した。これはほんとに正解だと思う。ワンダーウーマンもシャザム!も今回のジョーカーもその方が作品単体として生き生きしてていいし、センターにスーパーマンがいる以上もうトータルでの成功は難しいと思うので。
アーサーが踊る度にだんだんJOKERに近づいていく感じがよかった。
白人が被害者として描かれていてオルトライト的な視点に偏っているという批判をみたけど結果出来上がる人格がジョーカーなので何も肯定されてないということを見落としてると思う。大事なのは福祉が抜け落ちた社会がどうなるかってことなのかな。
「みんながお互いを思いやらないとジョーカーを生み出しちゃうよ」
という感じ。
この映画の中では実際には全然アーサーに共感できるようにはつくられていないので(細かい部分でおかしなことばっかりするし)、その批判には当たらない、と思うけど、1万人観たら1人ぐらいは120%共感しておかしなことしちゃう人はいるかもしれない。批判してる人はそういうとこを心配してるのかも。
トータルおもしろかった!
Twitterにも書いたけど鑑賞中は感情移入しないように、と距離をおいてみてたんだけど映画見終わってあらためてYouTubeにあるUS版のトレイラーみたらなんだか泣けてしまった。共感はできないけどかわいそうだな。
映画みたあとにキングオブコメディを観なおした。ロバートデニーロがみた夢の続きをホアキンフェニックスがみてるんだよ。熱すぎる。