【久しぶりの5.0満点です‼️】
※今回は本編の内容以外の話もあるため、全体的にものすごく長いレビューになります。
また、かなりネタバレするので、まだ今作を観ていない人は読まないことをオススメします。
それと毎回のことながら、このレビューの全文があくまでも個人的な好き嫌い&個人的な意見です。
今作を嫌いな人のレビューもそれはそれで参考になるので、他のフォロワーさんのレビューもこれから読むつもりです。🙇🏻♂️
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【とにかく人生ベスト10には入れたい】
観終わった直後なので冷静な判断は出来ませんが、「これ、映画として完璧なんじゃねぇかなぁ❓」って思っちゃうぐらい好きです。🤒
もちろん「どこまでが真実か❓」がよく分からない話でもあるので、どこまで正しい読み取りが出来てるのかも分かりませんが、
少なくとも製作者が描こうとしていることは100%うまくいってると思います。💯
あと、やっぱり「自分の好きなテーマを持った映画」を人生ベスト10にひとつ入れたいので、“障害を抱えた人を描いた映画“の代表として今作を入れます。
個人的にかなり心に刺さりました。💘
ただ、「映画館にまた2回目行きます。📽」とか「DVDが出たら絶対に買います。📀」って言う人の気持ちも分かりますが、ちょっと自分はしばらく観たくありません。😥
大好きですけど、観るのがしんどいです。
あまりにも悲しすぎます。😫
映画館では、平日の昼の割にはかなり混んでたんですけど、鑑賞後の退席の際はみんな水を打ったように一言もしゃべらずに館内を出て行ってました。🤐
『カメラを止めるな』🎥をレイトショーで観た時はみんなテンション高くてベラベラ喋ってましたけど、それとは正反対の雰囲気でした。😅
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【マーティン・スコセッシ監督作品を連想しました】
あと今作を観る前に、『ダークナイト』と『キング・オブ・コメディ』を観ていたのもよかったです。♨️
『キング・オブ・コメディ』に関しては、今作のラスト・シーンは完全に『キング・オブ・コメディ』で主人公が警備員から逃げるシーンのオマージュだと思いました。
あの主人公:ルパート・パプキン同様に、今作の主人公:アーサー・フレックにも妄想癖がありますから、絶対に『キング・オブ・コメディ』の影響は大きいと思います。💭
それから、
・トイレの鏡の前でダンスをするシーンは、『レイジング・ブル』の鏡の前でパンチをするシーンを、🥊
・主人公が銃を試し打ちするシーンは、『タクシードライバー』を、🔫
連想しました。
観終わった後の印象はアメコミ映画というよりはアメリカン・ニューシネマを観たような気分です。🇺🇸
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【2019年公開作品について】
今年の映画の傾向として
「ヒーローの存在の影で、涙を流している弱い存在」にスポットライトを当てる映画が多い印象があります。
「強者の存在の影に隠れた弱者」と言い換えてもいいかもれません。
そして、今作はそういう意味では今年を象徴するような映画に感じました。
アメコミ映画の歴史としても、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』と
『スパイダーマン/スパイダーバース』と
今作『ジョーカー』が公開されたのって凄い年だと思います。
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【まず、今までのジョーカーについて】
過去に映画でジョーカーを演じたのは、4人いるそうですが、🃏
『スーサイド・スクワッド』は評判がイマイチらしいので観ていません。😅
ジャック・ニコルソン版ジョーカーは、
映画『バットマン』自体が映像技術が古いし、何より個人的にジャック・ニコルソンは死んだ爺ちゃんに顔が似てるので、彼の奇抜な演技はフラットな目で見れませんでした。😥
そういうわけで、
今作『ジョーカー』を除けば『ダークナイト』でヒース・レジャーの演じたジョーカーが1番好きです。
今作を鑑賞する前にもう一度『ダークナイト』を観直したんですけど、バットマンが全く目立たないんです。それくらいジョーカーが圧倒してました。🦇🃏
正直、『ダークナイト』が無かったら、今頃、DC映画は興行収入的にも批評的にもかなりやばかったと思います。
でも「ジョーカーの人間性をしっかり描いた」って意味では、今作のホアキン・フェニックスは『ダーク・ナイト』のヒース・レジャーを超えてます。登場する時間も長いですからね。⏰
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【ディカプリオがジョーカーを演じていたら…】
wikipedia情報によると、今作のジョーカーは当初、レオナルド・ディカプリオに打診されていたようですね。
実を言うと、鑑賞前まではレオナルド・ディカプリオ版のジョーカーも観たかった気もしていました。
基本的にディカプリオの主演作って悲しい話が多いですから、そういう意味では今作のイメージと合致します。
それに以前から
「レオナルド・ディカプリオは歳をとるにつれてジャック・ニコルソンに似てきてるなぁ」😅
って思っていました。
だから、もしディカプリオがジョーカーを演じたなら、自分は本当に「ジャック・ニコルソンのジョーカーが現代に蘇った」ってスタンスで映画を観たでしょうが、それは今作の製作者の意図とは絶対に違うと思います。
そして、観終わった後はもう「ホアキン・フェニックスさん、ありがとう🙇🏻♂️」って気持ちしかありませんでした。
彼はヒース・レジャーとはそもそも顔の輪郭が違って過去作との差別化もしやすくて良かったです。♨️
今作は「どうやってジョーカーが生まれたのか❓」を描いた、いわば『ジョーカー:ビギンズ』的なストーリーです。
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【アカデミー賞いけるんじゃないか❓って期待】
ヒース・レジャーが死後にオスカーを受賞したのは非常に残念です。やっぱりこういうのは本人が生きてるうちに評価されるべきでしょう。
そういうのもあり、余計に今作のホアキン・フェニックスはオスカー受賞してほしいです。
天国のヒース・レジャーもリバー・フェニックスも喜ぶと思います。😇
現時点で自分が観た2019年公開作品の中でアカデミー賞を決めたら、間違いなく主演男優賞は今作『ジョーカー』です。
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【製作者側にしたら、かなりの賭けだったと思います。】
⑴そのホアキン・フェニックスに関しては、
恥ずかしながら自分は、彼が悪役を演じた『グラディエーター』とか『ザ・マスター』みたいな彼の代表作は観ていません。
でもやっぱり実兄のリバー・フェニックスも、『ダーク・ナイト』のヒース・レジャーも若くして亡くなってしまいましたから、「その二の舞になるんじゃないか❓」って不安は、自分のみならず多くの人が抱えたはずです。
⑵そしてもちろん、今作の監督を『ハング・オーバー』シリーズのトッド・フィリップス監督に任せたのもプロデューサーにとって一番の賭けだったと思います。
トッド・フィリップス監督にも「ありがとう」と言いたいです。🙇🏻♂️
コメディー畑の人でも、コメディ以外の他のジャンルの映画を撮ることは出来るんでしょう。
『us』のジョーダン・ピール監督も元々はコメディアンだったそうですし、
もちろんビートたけしさんもそうですし…。
⑶そして何よりアクション・シーンがほとんどないんです。
自分はこれだけアクション・シーンがないアメコミ映画は観たことがありません。
だから異色作だとは思うんですけど、これが日本で初登場第1位とヒットしているのはすごく嬉しいです。😄
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【喜劇と悲劇は紙一重】
今作の鑑賞中、自分は1ミリたりとも笑えませんでした。
奇しくも劇場鑑賞の前に『IT』最新作の予告編を観たんですが、改めてピエロって怖いですね…。
マクドナルドのドナルドおじさんも子供ながらに怖かったです。
本来は道化師ですから、主人公:アーサーの言うように人を楽しませるキャラクターなんですけどね…。🤡
劇中にも出ていたチャップリンの映画の台詞で(ちゃんと正確には覚えていませんが、)「主人公にとっては悲劇でも、遠くから見ると喜劇だ。」みたいな台詞があるんですがすごく共感します。
その台詞を聞いた時、自分はM・ナイト・シャマラン監督作品の『アンブレイカブル』で、ものすごく体の弱いキャラクターが階段から落ちるシーンを連想しました。
観る人によっては「ギャグみたいに見えた」って人もいますが、自分には痛々しくて虚しくて泣きそうになるシーンでした。😢😩
それと階段に関して言うと、階段のダンスシーンはものすごく好きですね。🕺
しかも、あの階段が妙に高いんです。😨
下手したら階段を踏み外して落ちるんじゃないかっていう不安も感じましたし、刑事2人が背後に忍び寄るあのカットも演出がうまかったです。
「階段のシーンがいい映画」ってたくさんありますけど、その中でもベストの1つだと思います。
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【架空の話や他人事とは思えません】
映画評論家の町山智浩さん曰く、
「存在しないヒーローが、存在しない悪を倒す映画を観て、フラストレーションの発散になるわけがない。観客は自分の実生活をその登場人物に置き換えて観なければ感情移入も出来ない。」って言ってました。
もちろんジョーカーは架空の人物なんですけど、ジョーカーを現実世界の人物に置き換える事は容易に出来ます。
ピエロのマスクをかぶった奴らのデモや暴動は、香港のデモとマスク禁止条例を連想しました。
これは自分だけでは無いはずです。🇭🇰
そしてやっぱり『ダーク・ナイト』のレビューにも書きましたが、ゴッサム・シティ自体に問題がありすぎます。
高額所得者から累進課税で所得税や固定資産税や相続税をしっかり課税して、そのかわりちゃんと生活保障や社会福祉に当てるべきだと思います。
それにしてもゴッサム・シティは格差社会の問題点を極端に描いた例だと思います。
ブルース・ウェインみたいな、バット・モービルを試作するような桁違いな億万長者は日本にはいないと思いますから。🇯🇵
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【特に好きなシーン】
特に好きなシーンは細かく書いていくとキリがないので箇条書きにします。
・前述の階段のダンスシーン
・前述のトイレの鏡の前のダンスシーン
・エレベーター故障からの、こめかみに銃を突きつける自殺のシーン
・地下鉄の全てのシーン
・銃を顎に突きつけて自殺の演技の練習シーン(ちょっと左手の置き場所を間違える。)
・逃げようとしても背が低くて鍵に手が届かないシーン
とにかく細かい演出、音楽のセンス、ホアキン・フェニックスの体型を含めた役作り、
それら全てが完璧なんじゃないか❓と思います。🤔
おかげで緊張感がずっと持続しました。心臓に悪いです。💗
今作の映画の内容に例えると、
同じ話をするにしても、ストーリーテラーの腕によって伝わり方が全然違うのと同様に、
脚本自体もいいんですけど、とにかく演出がうまいんでしょう。
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【悪役はヒーローと正反対の存在】
ストーリーもちゃんとバットマンの一作としての目配せというか、「あぁ、なるほど。ブルース・ウェインとこう繋がるのか♨️」って感心しました。
「生まれてきた生活環境や親によって、こんなに人生が違うのか😫」って感覚は、多くの人が感じる人生のテーマだと思います。
トーマス・ウェインが実の親だと思いきや、実はそうじゃなかったってくだりは、それはそれで余計にそのテーマ性を強く感じました。
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【このFilmarksをやっててよかった】
自分は日々小さなことにウジウジ悩むタイプですが、今作を観た後は「なんだかんだ言って、幸せだな。明日からまた仕事頑張ろう。」と思いました。♨️
晴れた休日に、☀️
映画館の暗闇に身を潜めて、
人生の貴重な時間やお金を費やして、
『ジョーカー』みたいな辛い映画を好んで観ているような自分は、
主人公:アーサーから見ると滑稽な存在でしょうね。😢
あとやっぱり今作を観るまでに、
このFilmarksの影響で自発的には観なかったような映画も沢山観てきたからこそ、
今作『ジョーカー』を気に入ったんだと思います。😁
文章がうまくまとまらず、かつてないほどの長文になりましたが、今作が大好きなのは伝わったと思います。
今後、これ以上長くなることは無いでしょう。🙇🏻♂️