tako

ジョーカーのtakoのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカーが殺人をしてしまうまでの心を映画化している。
自分の生い立ちに何があったのか、知らないより知っていく方が辛いという現実と自身の病気。
笑わずにいられない苦しみは、病気カードで周りに理解してもらったとしても本人が一番理解出来ないでいるように見えた。
恋愛も妄想でしか叶わず、ピエロの仕事でさえ、同僚にはめられて失う。
ジョーカーを演じるホアキンフェニックスは、ぴったりで怖さと笑いと悲しみの全てを表現していたと思う。
彼が殺したのは、計6人だったが、母を窒息死させたやり方が一番悲しかった。
狂気と言えば彼自身より、社会そのものが狂気であり、暴力が彼を狂わせたともとれる。
金持ちに対する不満から皆がピエロになって起こす暴動もまた狂気だ。
ラストシーンはとても不思議な感じがした。床に着いた血が何を意味しているのか、全てが妄想なのか。
もう一度観たら感想が変わりそうだなと思う。
tako

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