Kenzo

ジョーカーのKenzoのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

『バットマン』における最狂のヴィラン、ジョーカーの誕生を描く。DCのどのユニバースにも属さない、スタンドアローンの作品なのだが、ゴッサムの街を舞台としていて、後にバットマンになる、ブルース・ウエインに起こる悲劇もしっかり描かれ、アーカムという『バットマン』世界に欠かせない施設も登場。この作品は、やはりユニバースの一部なのだ。社会的弱者である主人公アーサーが、全てを失い、遂にはジョーカーとして自分の存在意義を見出だす。ホアキン・フェニックスが、心優しくも何処か壊れているアーサーが、完全までに闇落ちする姿を熱演。オスカーも、あり得るかなと思う。ゴッサムは架空の街だが、そこに描かれる社会格差は、いまのアメリカや日本にも当てはまるようで怖い。そういう意味では、コミック映画らしからぬコミック映画。それが『ジョーカー』
ある映画コラムを見ると、アーサー=ジョーカーが、自分たちの知るDCユニバースにおけるジョーカーと同じ人物かどうか疑問が残るという。確かに、バットマン=ブルースの年齢差とか怪しい部分も多い。この辺りは、観るものの判断に委ねられるかもしれない。
本作を観た後、ダークナイト3部作を見ると更に楽しめると思う。
それにしても、現役?のジョーカー俳優ジャレッド・レトは、どんな思いで本作を観た?のだろう?
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