tomomi

ジョーカーのtomomiのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごい映画だった、2時間が本当にあっという間でずっと引き込まれてた、、アーサーの境遇や次々と起こる出来事を見ると共感してしまうけど、理解できてはいけないんだな。誰にも気に掛けられず認められず生きてきたアーサーが唯一希望を持っていたコメディアンになる夢も、貧しい中でも一生懸命楽しく暮らしてきた母親も、社会に壊されたというだけではよくないけど、、でも誰でもジョーカーになりうる世界に生きてると思う。壊れるきっかけなんてどこにでもあって気軽なもので、アーサーにとってはそれが地下鉄のあの事件だったんだよね。
ただなんというかこの映画はほんとにジョーカーが生まれるまでの過程を描いてるのか???といちど疑問を抱いてから、色々調べて色々考えて、解釈はもちろん無限にあるけどわたしは、結局わたしたち観客はこの映画全体というジョーカーのジョークに騙されてるんじゃないかと思ってる。隣人との衝撃的なフラッシュバックがアーサーを「信頼できない語り部」だと印象づけた一方で、最後のシーンにはそれでも納得いかないし、なんなら冷蔵庫だって納得いかないし。わたしは、ジョーカーはアーサーではないと思う。監督が最後のシーンだけがジョーカーの本当の笑いだって言ったみたいだけど、曲解かもしれないけどそもそもあのシーンだけが本当のジョーカーで、アーサーはジョーカーの作ったシナリオなのでは?というか、、。
わたしはDCの原作を読んでいるわけではないけど、ファンの人たちはジョーカーの過去を明かすなんてこと映画でやるな!って反対してたわけでしょ、それは映画制作側もコミックス側も百も承知であって、だとしてこんな社会によって生み出された悲しいモンスター、みたいなストレートすぎる話(もちろんそのストレートさがめちゃめちゃ刺さってつらいはなしだったんだけど)をジョーカーの過去にするかな??ジョーカーは原作で「自分には過去がない、たとえ過去があるとして、何通りもあってそれが全部真実であったほうがいい」みたいな発言をしてるんだよね?だとしたらこの映画はジョーカーの語る過去のひとつなんじゃないのかな、そしてそれはジョーカーにとってすべて真実なのでは、、ないかな、、、、あ〜わかんないし正解はないし、脚本上での正解なんて知りたくはないけど、でも知りたい!語りたいよ〜〜〜〜!!!!!笑
書き忘れてたけどホアキンほんとにすごすぎる!!!!序盤と終盤で異なる表情態度笑い方走り方全部すごい、すごすぎる、く〜〜〜
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