Karen

ジョーカーのKarenのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.0
【YEAH!I'm JOKER!ピエロな俺様が妄想の限界に挑戦!?】

助けを必要とする人に対し、手を差し伸べるどころか無関心を貫く日本で人気を博している「JOKER」。

主人公であるアーサー(ホアキン・フェニックス)に同情するシーンは多いが、彼が何か行動を起こす時は全て衝動的で、不幸を加速させている一因になっていて辛い。

なぜ彼は突発的に残虐な行動を取ってしまうのか。抑圧されていて、それが爆発してしまっただけなのだろうか?私は、彼が「子ども」だからだと考える。

本作品には冒頭の悪ガキ・バスで出会う無垢な子ども・生まれ持って地位を約束された勝ち組の子どもが登場するが、アーサーは第4の子どもであり、他に登場する大人とは異なっているのではないかと思う。

子どもは、「将来はヒーローになるんだ!」と夢を描く。映画に登場する子どもたちも「年上の悪ガキ」だったり「偉大な父親」に憧れていたりするだろう。母親の子どもであるアーサーは、ピエロの中でも名前が付いている「ジョーカー」に憧れ、自分がジョーカーになる道筋を妄想し、その妄想を私たちは覗いた形なのではないだろうか。

子どもだから、後先を考えずに行動する。
子どもだから、母親がすべてになる。
子どもだから、母親である人に恋をする。
子どもだから、正解を異常に追い求める。

ただの想像だが、そう私は感じた。長々と書いたが、血などが苦手な私は終始半目で鑑賞し、スマホの低画質で見たほうがちゃんと見れるんじゃない?っとくらいあやふやな状況で見たので、全部幻でわたしの妄想だったかもしれない。

が、それはそれで「JOKER」になりたかったのかもしれないアーサーの気持ちに寄り添えたのかもしれない。(タイトルは見終わって、落ち着いた頃に思いついたものです)
Karen

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